「他のデイサービスさんのホームページはおしゃれなのに、うちは古臭い」。経営者さまや管理者さまから、こうしたご相談をいただくことがよくあります。

たしかに、見た目が明るく整ったサイトは第一印象がよくなります。ただ、私が現場で見てきた限りでは、おしゃれさだけでは問い合わせや紹介にはつながりにくいのも事実です。

この記事では、おしゃれに見えるデイサービスのホームページの共通点を事例パターンとして整理したうえで、見た目以上に優先したい要素を、医療介護の現場を20年以上歩いてきた作業療法士の視点でお伝えします。

おしゃれに見えるサイトの共通点|色・写真・余白

デザイン性の高いデイサービスのホームページには、いくつか共通する型があります。

  • 色使いが2〜3色に絞られている:オレンジやグリーンなど施設のイメージカラーを1〜2色に決め、白や淡いベージュの余白で構成する型が多く見られます
  • 写真がレクリエーションや食事の場面で統一されている:集合写真1枚だけでなく、活動中の自然な表情を複数枚並べる構成です
  • 余白が広く、文字が詰め込まれていない:1画面あたりの情報量を絞り、スクロールしながら少しずつ情報を見せる作りです
  • 手書き風のイラストや丸いモチーフ:介護施設らしい柔らかさを演出する装飾として使われることが多い要素です

こうした型は「明るく親しみやすい」「安心感がある」という印象づくりには効果が期待できます。ホームページを刷新する際の方向性として参考にする分には、十分に価値のある視点です。

見た目より大事な要素|情報の見つけやすさ・スマホ表示・空き状況

一方で、私がご家族の見学同行やケアマネジャーとのやり取りの場に立ち会ってきた経験から言えるのは、サイトを見る側が実際に探しているのは「おしゃれさ」ではなく「判断材料」だということです。

ご家族が見学前にサイトを開いたとき、最初に目で追うのは色使いよりも「送迎エリアは自宅の町名に対応しているか」「入浴は毎日できるのか」といった具体的な情報です。おしゃれな写真の下にその情報が埋もれていると、探すのをあきらめて他のサイトへ移ってしまう可能性があります。

見た目より優先したい要素は、次の3つに整理できます。

要素 ポイント
情報の見つけやすさ 送迎エリア・料金の目安・一日の流れがトップページから2タップ以内で見られる
スマホでの表示 ご家族もケアマネジャーもスマホで確認されることも多い。文字が小さい、写真の読み込みが遅いと離脱されやすい
空き状況の目安 ケアマネジャーが紹介判断をする際の重要な確認項目。更新が止まっていると問い合わせをためらわれる原因になる

デザインを刷新するタイミングでも、この3つの土台が崩れていないかを先に点検することをおすすめします。ホームページに載せるべき情報の全体像は、デイサービスのホームページ作り方で詳しく整理していますので、あわせてご覧ください。

写真を使う際に欠かせない配慮|利用者の肖像権

おしゃれな雰囲気づくりに写真は欠かせませんが、デイサービスのサイトでは一般企業以上に注意したい点があります。それが利用者さまの肖像権への配慮です。

広報用の写真掲載については、サービス利用の同意とは別に、ご本人から任意の同意を得ることが基本です。判断能力等により代理の方に同意いただく場合は、代理の権限を確認しておく必要があります。掲載する媒体・期間・撤回の方法をあらかじめ明示し、同意書のひな形を用意しておくと、後から掲載可否を確認し直す手間が減ります。

また、同意を得ている場合でも、個人が特定されにくい構図(後ろ姿や集団の様子など)を選ぶ、掲載中止の申し出があった際はすみやかに対応するといった運用面の配慮が安心につながります。

おしゃれさと使いやすさは両立できる

ここまで、おしゃれさと実用性を対比させて説明してきましたが、両者は本来対立するものではありません。

  • 色は2〜3色に絞りつつ、送迎エリアや料金は文字を大きくはっきり見せる
  • 写真で雰囲気を伝えつつ、空き状況や一日の流れは別枠で見やすく整理する
  • 余白を活かしたレイアウトにしつつ、問い合わせ導線はどのページからも迷わず辿れるようにする

このように、デザインの方向性と情報の整理を分けて考えると、見た目と使いやすさの両方を無理なく満たせます。デイサービスの集客に関する考え方は、デイサービスの集客方法でも解説していますので、ホームページ以外の取り組みとあわせて検討する際の参考にしてください。

まとめ|デザインの前に情報整理から

デイサービスのホームページをおしゃれにしたいと考えたときは、色・写真・余白といったデザインの型を参考にしつつ、次の点を先に整えておくことをおすすめします。

  • 送迎エリア・料金・一日の流れなど、判断材料になる情報がすぐ見つかるか
  • スマホでの見え方に問題がないか
  • 空き状況の目安が最新の状態に保たれているか
  • 利用者さまの写真掲載には同意取得と配慮ある構図選びを徹底しているか

とはいえ、「デザインを変えるべきか、情報を整えるべきか」の優先順位は、施設ごとの現状によって異なります。

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作業療法士として20年以上、医療介護の現場を歩いた専門家が、貴施設のホームページを拝見し、改善ポイントを3つに絞ってお伝えします。契約義務はありません。

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佐伯 昭宏
作業療法士 / BIND THREE 代表

作業療法士として20年以上、病院・介護施設の現場に携わる。現場経験とWeb制作の両面から、医療・介護施設の「伝わるWeb」づくりを支援。採用代行・人材紹介ではなく、Web上の情報整理・改善に特化。

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