「稼働率が伸びず、デイサービスの集客方法をどう見直せばいいのか分からない」。管理者さまからよくいただくご相談です。

チラシを撒く、看板を出す、といった従来の方法だけでは、なかなか利用者が増えないと感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、デイサービスの利用者がどのような経路で決まっているのかという実態を踏まえたうえで、集客の方法を順を追って解説します。

デイサービスの集客方法として押さえておきたい利用者獲得の流れ

デイサービスの利用開始は、多くの場合ケアマネジャーがケアプランに組み込むところから始まります。つまり、集客の主戦場は一般消費者向けの広告ではなく、ケアマネジャーにいかに選んでもらうかという点にあります。

一方で、ご本人やご家族が事前にインターネットで施設名を検索し、雰囲気を確認してから見学を決めるケースも増えています。ケアマネジャーからの紹介と、ご家族の事前検索。この2つの経路を意識せずに「とにかく数を打つ」広報活動をしても、狙った層には届きにくいものです。

ケアマネジャーへの情報提供を丁寧に行う

集客方法の土台になるのが、ケアマネジャーへの情報提供です。空き状況や施設の特色が伝わっていなければ、選択肢にすら入りません。

提供すべき情報 ポイント
空き状況 定期的な更新。曜日別の空き枠まで伝えられると親切
施設の特色 入浴特化、機能訓練特化などの強みを明確に
対応可能な利用者像 認知症対応・重度対応の可否を具体的に
パンフレット 写真・料金・送迎エリアを簡潔にまとめる

私は作業療法士として20年以上、デイサービスや通所リハビリの現場に携わってきましたが、ケアマネジャーから「そちらの施設、どんなことをやっているんでしたっけ」と聞かれる場面を何度も見てきました。近隣のケアマネジャーとの関係ができていても、特色が正確に伝わっていなければ紹介にはつながりません。定期的な訪問だけでなく、パンフレットやFAXなど形に残る情報提供を組み合わせることが有効だと感じています。

ホームページとGoogleビジネスプロフィールを整える

ケアマネジャーからの紹介があった後、ご家族が施設名で検索して確認する、という流れも一般的です。この段階で情報が古い、あるいは見当たらないと、見学の申し込み手前で迷いが生まれてしまう可能性があります。

最低限整えておきたいのは次の項目です。

  • 施設の基本情報(住所・営業時間・送迎エリア・定員)
  • 一日の流れやプログラムの写真
  • スタッフの紹介と雰囲気が伝わるコメント
  • Googleビジネスプロフィールの登録と営業時間・写真の更新

ホームページに何を載せるべきかという基本的な考え方は、訪問看護ステーションを例にした訪問看護のホームページの作り方でも解説していますので、あわせてご参照ください。デイサービスでも、読み手がご家族・ケアマネジャーであることは共通しています。

見学対応・体験利用の受け皿を整える

情報が整っていても、実際に見学・体験利用の申し込みが来たときの対応が丁寧でなければ、そこで検討が止まってしまうことがあります。

  • 見学の問い合わせに当日〜翌営業日には返答する
  • 体験利用の際は、送迎から入浴・レクリエーションまで一通り体験してもらう
  • 見学後に「合わなかった理由」も含めてケアマネジャーへフィードバックする

見学・体験の受け皿を整えることは、稼働率を上げるための地味ですが重要な工程です。「チラシを撒けば増える」という考え方ではなく、選ばれる理由がきちんと伝わる状態を作ることが、遠回りに見えて着実な集客方法につながる可能性があります。

口コミ・紹介を増やすための情報発信

利用者やご家族からの口コミ、地域包括支援センターからの紹介も、デイサービスの利用者集めにおいて無視できない経路です。

日々の様子を写真つきでSNSやホームページのお知らせ欄で発信しておくと、「うちの親がお世話になっている施設は、こんな雰囲気なんですよ」とご家族が周囲に話しやすくなる可能性があります。地域の民生委員や包括支援センターの担当者にも、定期的に活動報告を届けておくと、紹介先の候補として名前が挙がりやすくなることが期待できます。

まとめ|デイサービスの集客は「伝わる情報」の積み重ねから

デイサービスの集客方法について、利用者獲得の実態を踏まえながら見てきました。

  • 利用者獲得の主軸はケアマネジャー経由。空き情報・特色・パンフレットでの情報提供が土台になる
  • ご家族の事前検索に備え、ホームページとGoogleビジネスプロフィールを整える
  • 見学・体験利用の受け皿を丁寧に作ることが、選ばれる施設につながる
  • 口コミ・紹介を増やすための日常的な情報発信も欠かせない

とはいえ、自施設の情報提供やホームページのどこに改善余地があるのか、内部だけで気づくのは難しいものです。

まずは、無料のWeb診断から。

作業療法士として20年以上、医療介護の現場を歩いた専門家が、貴施設のホームページを拝見し、改善ポイントを3つに絞ってお伝えします。契約義務はありません。

無料診断を申し込む 「ページを見た」とご返信いただくだけでも大丈夫です
佐伯 昭宏
作業療法士 / BIND THREE 代表

作業療法士として20年以上、病院・介護施設の現場に携わる。現場経験とWeb制作の両面から、医療・介護施設の「伝わるWeb」づくりを支援。採用代行・人材紹介ではなく、Web上の情報整理・改善に特化。

← コラム一覧へ戻る