「そろそろ自施設のホームページを作りたい、あるいはリニューアルしたい」。デイサービスの経営者さまや管理者さまから、こうしたご相談を受ける機会が増えています。

結論からお伝えすると、デイサービスのホームページの作り方で大切なのは、見た目の華やかさよりも、ご家族が安心できる情報と、ケアマネジャーが紹介判断しやすい情報がそろっていることです。

この記事では、デイサービスのホームページの作り方を、載せるべき情報・費用の目安・雰囲気の伝え方の順に、医療介護の現場を20年以上歩いてきた作業療法士の視点で解説します。

デイサービスのホームページ作り方の基本|なぜ今必要なのか

「長年の付き合いのケアマネジャーからの紹介が中心だから、ホームページは後回しでいい」という声もよく聞きます。実際、デイサービスの利用開始の多くはケアマネジャーの紹介によるものです。

それでも、ホームページの役割は年々大きくなっています。理由は、紹介する側もされる側も、問い合わせる前に検索して確認するからです。

  • ケアマネジャーは、空き状況や送迎エリア、対応できる医療的ケアの範囲を事前に調べてからプランに組み込みます
  • ご家族は、見学に行く前に「どんな雰囲気の施設か」「他の利用者はどんな方が多いか」をサイトで確認します
  • 求職者は、応募前に一日の流れや職員体制を必ずチェックします

このとき情報が古い、あるいはホームページ自体がないと、検索した相手は判断材料を得られないまま、他の候補へ流れてしまう可能性があります。

私自身、作業療法士として通所系のサービスに関わるなかで、ご家族が見学前に施設のサイトを見返す場面に立ち会ってきました。ホームページは営業の道具である前に、見学前の不安を減らす情報提供の場だと捉えるのが出発点です。

ホームページに載せるべき8つの情報

デイサービスのホームページに最低限そろえたい情報は、次の8つです。

項目 ポイント
1. 事業所の基本情報 名称・住所・電話番号・営業日・営業時間
2. 送迎エリア 対応する町名・目安時間。地図があるとより親切
3. サービス内容 入浴・機能訓練・レクリエーションなど提供内容の範囲
4. 定員と空き状況の目安 ケアマネジャーが紹介判断をする際の重要項目
5. 一日の過ごし方 送迎〜入浴〜レク〜帰宅までの時間割
6. スタッフ紹介 職種構成と人柄が伝わる紹介文・写真
7. 料金の目安 介護度別の自己負担額のイメージ
8. 問い合わせ・見学予約導線 電話とフォームの両方。受付時間を明記

特に見落とされがちなのが定員と空き状況の目安です。ケアマネジャーは新しい利用者をプランに組み込む際、まず受け入れ可能かどうかを確認します。「空きは電話で」だけでは、比較検討の候補から外れやすくなります。

一日の過ごし方も、ご家族にとって意外と重要な情報です。送迎の時間や入浴の可否など、具体的な生活のイメージが持てないと、見学の申し込みが後回しにされてしまいます。

デイサービスのホームページ作り方は3パターン|費用と手間の目安

ホームページの作り方は、大きく3つに分かれます。

1. 無料ツールで自作する(0円〜)

JimdoやWixなどの無料ツールを使えば、費用をかけずに開設できます。ただし、テンプレート選びや文章準備に職員の時間が取られること、独自ドメインや広告非表示には結局月額費用がかかる点は知っておきたいところです。

2. 制作会社に依頼する(20万〜80万円程度)

制作会社に依頼した場合、初期費用は20万〜80万円程度が目安です。加えて、サーバー・保守費用として月額5,000円〜2万円程度がかかるのが一般的です。

注意したいのは、医療・介護の表現ルールを理解している会社かどうかです。介護サービスの広告でも、景品表示法などにより効果を保証するような誇大な表現は問題になり得ます。一般業種と同じ感覚で言い切るキャッチコピーを作られ、修正に追われるケースもあります。

3. 既存サイトを部分的に改善する

すでにホームページがある場合は、ゼロから作り直すのではなく、足りない情報の追加や写真の更新だけで済むこともあります。「全部リニューアルで100万円」と迷っているなら、まず現状の課題を整理してもらうのがおすすめです。

レクリエーションや雰囲気の伝え方

デイサービス特有の悩みとして、「雰囲気をどう伝えればいいか分からない」というご相談をよくいただきます。

写真は集合写真1枚だけでなく、レクリエーションの様子送迎車や入浴設備食堂やロビーの明るさが伝わるものを複数枚そろえておくと安心感につながります。

私が現場で感じてきたのは、ご家族が最も気にするのは派手な設備よりも「利用者さん同士の雰囲気」だということです。笑顔やスタッフとの自然なやり取りが写っていると、見学前の不安がやわらぐ可能性があります。個人が特定されない配慮のうえで、日常の一コマを見せる工夫が効果的です。

よくある3つの失敗

これまで多くのデイサービスのサイトを拝見するなかで、特によく見かける失敗が3つあります。

失敗1. スマホで見づらい

ご家族もケアマネジャーも、多くはスマホで検索します。パソコンでは綺麗でも、スマホで文字が小さい、写真が読み込まれないサイトは、それだけで見るのをやめられてしまいます。まずご自身のスマホで自施設のサイトを開いてみてください。

失敗2. 稼働率や空き状況の情報が古い

「空きあり」の表示のまま何ヶ月も更新されていないサイトは、問い合わせても断られるのではという不安を招きます。日々の更新が難しければ、送迎エリアなど変わりにくい情報を軸にする工夫で対応できます。

失敗3. 採用ページが求人票の転載だけ

給与と勤務時間だけの採用ページでは、求人サイトとの違いが出せません。教育体制や子育て中のスタッフの働き方など、求人票には書けない「働くイメージ」こそ、自施設のホームページで伝えられる情報です。

まとめ|稼働率と紹介につながる情報整理から

デイサービスのホームページの作り方について、必要な情報・費用・レクリエーションの伝え方を見てきました。

  • 読み手は「ご家族・ケアマネジャー・求職者」の3人
  • 定員・空き状況・一日の過ごし方など、判断材料になる情報を優先してそろえる
  • 作り方は自作・外注・部分改善の3通り。既存サイトの改善で足りることも多い
  • スマホ対応・情報の鮮度・雰囲気の伝え方は特につまずきやすいポイント

とはいえ、「自施設のサイトに何が足りないのか」を自分で判断するのは簡単ではありません。訪問看護と共通する部分も多く、訪問看護のホームページの作り方も参考になります。

まずは、無料のWeb診断から。

作業療法士として20年以上、医療介護の現場を歩いた専門家が、貴施設のホームページを拝見し、改善ポイントを3つに絞ってお伝えします。契約義務はありません。

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佐伯 昭宏
作業療法士 / BIND THREE 代表

作業療法士として20年以上、病院・介護施設の現場に携わる。現場経験とWeb制作の両面から、医療・介護施設の「伝わるWeb」づくりを支援。採用代行・人材紹介ではなく、Web上の情報整理・改善に特化。

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