特養や老健、有料老人ホーム、グループホームなど入所系の施設で、「介護施設のホームページの作り方がわからない」「そもそも何を載せればいいのか」と悩む施設長さま・運営法人のご担当者さまは少なくありません。訪問看護やデイサービスと違い、入所系の施設探しでは、ご家族が複数の施設を見比べながら、数週間かけて「ここに任せて大丈夫か」を検討するのが一般的です。この記事では、入所を検討するご家族の目線に立って、介護施設のホームページに何を載せるべきか、老人ホームのホームページの作り方を具体的に解説します。
介護施設のホームページの作り方は「比較される」前提で考える
入所系の施設探しには、大きな特徴があります。それは、ご家族が1つの施設だけを見て決めることはほとんどないという点です。
親や配偶者の入所先を決める場面では、ケアマネジャーから数施設の候補を紹介され、そこからご家族自身がホームページを見比べて、見学する施設を絞り込んでいきます。つまり、他の施設のホームページと並べて見られることが最初から前提になっているのです。
このとき、情報が古い、内容が薄い、写真が少ないといったホームページは、それだけで比較対象から外れてしまう可能性があります。逆に言えば、必要な情報を過不足なく載せておくだけで、比較の土俵に残れるということでもあります。
ご家族が入所検討で見る5つのポイント
入所を検討するご家族が、ホームページで確認したい情報は主に次の5つです。
| 確認ポイント | ご家族が知りたいこと |
|---|---|
| 1. 費用 | 入居金・月額費用・介護度による変動の目安 |
| 2. 空き状況 | 今問い合わせてよいのか、順番待ちなのか |
| 3. 面会のルール | 面会可能な曜日・時間、持ち込みの可否 |
| 4. 医療対応 | 看護師の配置時間、協力医療機関、看取り対応の可否 |
| 5. 食事・生活の様子 | 食事の内容、レクリエーション、一日の過ごし方 |
特に費用と空き状況は、ご家族が最初に確認したい情報です。この2つが載っていないと、「電話して聞くほどではないか」と、そのまま候補から外れてしまうことがあります。医療対応についても、持病がある方の入所を検討する場合は必ず確認される項目ですので、あいまいにせず具体的に書いておくことが大切です。
老人ホームのホームページに載せるべき情報
上記の5つのポイントに加えて、老人ホームのホームページ全体としては、次の情報もそろえておきたいところです。
- 施設の基本情報(名称・住所・電話番号・運営法人・定員)
- 居室のタイプと写真(個室・多床室、広さの目安)
- スタッフ体制(介護職・看護職の配置、資格者の有無)
- 入所までの流れ(相談→見学→契約のステップ)
- よくあるご質問(費用・持ち物・面会など)
同じ入所系でも、特養・老健・有料老人ホームでは費用の仕組みや入所条件が異なります。自施設がどの制度に基づく施設なのかを明記し、費用の考え方を混同させないことも、ホームページの作り方として押さえておきたいポイントです。他の老人ホームのホームページの事例を見比べてみると、この点をきちんと書き分けている施設ほど、問い合わせにつながりやすい傾向があります。
写真で「暮らしの見える化」をつくる
私は作業療法士として20年以上、病院や施設の現場に立ってきました。入所系の施設に勤めていた時期には、見学に来られたご家族が、パンフレットの文章よりも、廊下に貼られた行事の写真や食堂の様子を熱心にご覧になる場面を何度も見てきました。
ご家族が本当に知りたいのは、制度の説明以上に「親がここでどんな一日を過ごすのか」という具体的なイメージです。文章だけでは伝わりにくいこの部分こそ、写真の出番です。
- 食事の場面(盛り付けの様子がわかる写真)
- レクリエーションや季節行事の様子
- 居室・共有スペースの実際の雰囲気
- スタッフが利用者さまと関わっている様子
顔がはっきり写る利用者さまの写真は、ご本人・ご家族の同意確認が前提になります。難しい場合は、後ろ姿や手元、飾り付けなど、雰囲気が伝わる写真だけでも十分効果が期待できます。
作り方の選択肢と採用への効果
介護施設のホームページの作り方には、大きく3つの選択肢があります。
- 無料ツールで自作する:費用を抑えられる一方、写真の整理や文章づくりに時間がかかります
- 制作会社に依頼する:取材やページ数によって初期費用の幅は大きく変わりますが、まとまった情報量を整えやすい方法です
- 既存サイトを部分改善する:すでにホームページがある場合、費用・空き状況・写真ページを追加するだけで済むこともあります
なお、こうしたホームページの整備は、ご家族向けの情報発信だけでなく、採用面にもよい影響が期待できます。求職者もまた、応募前に施設のホームページを確認し、スタッフ体制や職場の雰囲気を見ています。入所検討のご家族と求職者、どちらの目にも触れる場所であることを意識してホームページを作ることが、遠回りのようで実は近道です。
なお、業者選びで気をつけたい点は、医療・介護のホームページ業者の選び方でも詳しく解説しています。あわせてご確認ください。
まとめ|まずは「見比べられる前提」で情報を整理する
入所系の介護施設のホームページの作り方について、ご家族が見るポイントから作り方の選択肢まで見てきました。
- 入所検討は「複数施設を見比べる」行動が前提
- 費用・空き状況・面会ルール・医療対応・食事や生活の様子が特に見られる項目
- 写真による「暮らしの見える化」が、文章以上に安心感を伝える
- ホームページの整備は、採用面でも効果が期待できる
とはいえ、自施設のホームページに何が足りていないのかを、施設長さまご自身で客観的に判断するのは簡単ではありません。
作業療法士として20年以上、医療介護の現場を歩いた専門家が、貴施設のホームページを拝見し、改善ポイントを3つに絞ってお伝えします。契約義務はありません。
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