「医療・介護のホームページを作りたいが、業者の選び方がわからない」というご相談を、クリニックや訪問看護ステーション、デイサービスの経営者さまからよくいただきます。一般的な会社選びの基準だけで決めてしまうと、医療・介護ならではの落とし穴を見逃すことがあります。この記事では、医療・介護のホームページ制作を任せる業者の選び方について、比較のポイントや見積もりの見方を、医療介護の現場を20年以上歩いてきた作業療法士の視点でお伝えします。

医療・介護ホームページ業者の選び方|見るべき4つの基準

まず押さえておきたいのが、次の4つの基準です。

基準 確認したいこと
表現ルールの理解 医療広告ガイドライン等の規制を踏まえた文章が作れるか
想定読者の理解 ご家族・ケアマネジャー・求職者という業界特有の読み手を想定できているか
更新・保守体制 公開後の情報更新や不具合対応を誰がどう担うか
費用構造の透明性 初期費用と月額費用の内訳が明確か

一般的な制作会社は、飲食店や美容室のホームページを数多く手がけていても、医療・介護分野の表現ルールにはあまり詳しくないことがあります。効果を保証するような言い回しや、比較を強調する表現は、業界によっては問題になり得るため、事前にどの程度理解しているかを確認しておくと安心です。

また、医療・介護のホームページを見にくる人は、一般消費者向けサイトとは少し違います。利用を検討するご本人やご家族だけでなく、ケアマネジャーや紹介元の医療機関、そして求職者も重要な読み手です。訪問看護を例にした読み手の整理は、訪問看護のホームページの作り方でも詳しく触れていますので、あわせてご覧ください。

「大手だから安心」とは限らない理由

制作実績の多い大手の会社に頼めば安心、と考えがちですが、必ずしもそうとは言えません。

  • 医療・介護以外の業種も幅広く手がけているため、専門分野への理解が薄い担当者に当たることがあります
  • テンプレートの使い回しが多く、施設ごとの事情に合わせた柔軟な調整がしにくい場合があります
  • 窓口が分業化されており、細かな相談のたびに確認・折り返しの時間がかかることがあります

一方で、小規模な会社や個人であっても、医療・介護分野の実績が豊富で、担当者と直接やり取りできる体制であれば、かえって小回りが利くこともあります。会社の規模だけで判断せず、自施設の相談にどれだけ具体的に答えてくれるかを見ることが大切です。

見積もり比較でチェックしたいポイント

複数社から見積もりを取る際は、金額の総額だけでなく、次の項目を横並びで比較すると判断がしやすくなります。

チェック項目 見るポイント
初期費用の内訳 ページ数・写真撮影・文章作成のどこまでが含まれるか
保守費用の内容 月額費用に含まれる作業範囲(更新代行の回数など)
追加費用の条件 ページ追加や修正依頼が発生した場合の料金
データの帰属 解約時に写真やデータ、ドメインを引き継げるか
契約期間・解約条件 最低契約期間の有無、解約時の手続き

見積書に「一式」としかまとめられていない場合は、内訳を遠慮なく質問してみてください。内訳を丁寧に説明できる会社かどうかも、選び方の判断材料になります。

丸投げにせず、自施設で用意しておきたいもの

私は作業療法士として現場で働くなかで、ホームページの相談を受ける機会も多くありましたが、すべてを業者に任せきりにした施設ほど、公開後の更新が止まりやすいという印象を持っています。制作段階から次の情報を自施設側で用意しておくと、内容の質も更新のしやすさも変わってきます。

  • 施設・事業所の強みや大切にしている考え方
  • スタッフ紹介に使える写真やひとことコメント
  • 対応エリア・対応可能なサービス内容の一覧
  • 問い合わせでよく聞かれる質問とその回答

これらは施設の中にいる方にしかわからない情報です。業者にヒアリングされてから考えるのではなく、あらかじめ簡単なメモにしておくだけでも、打ち合わせの進み方が大きく変わります。

まとめ|比較の軸を持てば選びやすくなる

医療・介護のホームページ業者の選び方について、見るべき基準と見積もり比較のポイントを整理しました。

  • 表現ルール・読み手の理解・更新体制・費用の透明性の4基準で見る
  • 大手かどうかより、自施設の相談への対応力を見る
  • 見積もりは内訳を横並びで比較する
  • 制作は丸投げにせず、自施設からも情報を用意する

とはいえ、今のホームページのどこに手を入れるべきか、自分たちだけで判断するのは簡単ではありません。

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作業療法士として20年以上、医療介護の現場を歩いた専門家が、貴施設のホームページを拝見し、改善ポイントを3つに絞ってお伝えします。契約義務はありません。

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佐伯 昭宏
作業療法士 / BIND THREE 代表

作業療法士として20年以上、病院・介護施設の現場に携わる。現場経験とWeb制作の両面から、医療・介護施設の「伝わるWeb」づくりを支援。採用代行・人材紹介ではなく、Web上の情報整理・改善に特化。

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