「ホームページ制作会社にSEO対策もお願いしたのに、検索順位が上がらない」。クリニックの院長先生や事務長さまから、こうしたご相談をよくいただきます。

クリニックSEO対策で何より大切なのは、闇雲にキーワードを増やすことではなく、患者さまが実際に検索する「地域名×診療科・症状」という検索行動に、正しく応えることです。

この記事では、クリニックSEO対策の基本的な考え方から、診療案内ページの整え方、症状解説コンテンツを作る際の注意点まで、医療介護の現場を20年以上歩いてきた作業療法士の視点で解説します。

クリニックSEO対策の基本|検索の中心は「地域名×診療科」

一般的な商品・サービスのSEOと違い、クリニックSEO対策で意識すべき検索は、ほぼ地域に紐づいています。患者さまの多くは「〇〇市 内科」「△△駅 小児科 夜間」のように、地域名と診療科・症状を組み合わせて検索します。

この種の検索では、通常の検索結果に加えて、地図とともに近隣の医院が並ぶマップ枠(ローカルパック)が大きな存在感を持ちます。マップ枠に表示されるかどうかは、Googleビジネスプロフィールの登録内容や口コミ、公式サイトの情報の一致度など、通常のSEOとは少し異なる要素も影響します。

つまりクリニックSEO対策は、公式サイトの中身を整えることと、Googleビジネスプロフィールを正しく運用すること、この両輪で考える必要があるということです。どちらか一方だけでは、検索結果での見え方は限定的になってしまいます。

タイトル・見出しの付け方とページ構成の基本

サイトの中身を整えるうえで、まず見直したいのが各ページのタイトルと見出しです。

  • ページタイトルには「診療科名+地域名」を含める(例:〇〇市の内科・呼吸器内科なら「内科・呼吸器内科|〇〇市の<医院名>」)
  • 見出し(H1・H2)は1ページに1つの主題を意識し、詰め込みすぎない
  • ページごとに役割を分ける(診療案内・アクセス・スタッフ紹介・症状解説などをそれぞれ独立したページに)

トップページだけにあらゆる情報を詰め込み、診療科ごとのページが存在しないクリニックのサイトを、これまで数多く見てきました。これでは、特定の診療科や症状で検索してきた患者さまに、必要な情報がなかなか届きません。

診療案内ページの充実とスマホ対応・表示速度

診療案内ページは、クリニックSEO対策において最も力を入れたいページの一つです。次のような情報を、具体的に記載することをおすすめします。

項目 ポイント
対応する症状・疾患 診療科名だけでなく、具体的な症状名も併記
診療時間・休診日 曜日ごとの違いがあれば明記
予約方法 Web予約・電話予約の別と受付時間
医師・スタッフ紹介 経歴・専門分野・人柄が伝わる紹介文
アクセス 最寄駅・バス停・駐車場の有無

あわせて欠かせないのが、スマホ対応と表示速度です。体調が悪いときや外出先で、スマホから慌ただしく検索する患者さまは少なくありません。文字が小さい、表示に時間がかかるといったサイトは、それだけで読まれる前に離脱されてしまう可能性があります。

私自身、作業療法士として現場に立つなかで、患者さまやそのご家族がスマホで診療時間や休診日を確認してから来院される場面を数えきれないほど見てきました。表示速度や見やすさは、単なる技術的な指標ではなく、来院につながるかどうかの分かれ目になり得ると感じています。

症状解説コンテンツと医療広告ガイドラインへの配慮

診療案内に加えて、症状の一般的な解説記事を用意することも、クリニックSEO対策として有効と考えられています。患者さまが検索する「症状名+原因」「症状名+対処法」といったキーワードに応えられるためです。

ただし、こうしたコンテンツは医療分野特有のYMYL(お金や健康に関わる情報)領域にあたり、正確性が強く求められます。作成にあたっては、次の点に配慮してください。

  • 医師の監修・確認を経た、根拠のある情報のみを掲載する
  • 「必ず治る」「絶対に改善する」といった断定的・誇大な表現は避ける
  • 出典が不明な統計数値や、他院との比較による優劣表現は使わない
  • 記事の内容と実際の診療内容にズレがないようにする

医療広告ガイドラインに沿った表現になっているかどうかは、公開前に必ず確認しておきたいポイントです。詳しくは医療広告ガイドラインとホームページの注意点でも解説していますので、あわせてご確認ください。

やってはいけないクリニックSEOの対策

最後に、クリニックSEO対策として避けたほうがよい進め方を整理します。

やってはいけないこと 理由
キーワードの詰め込み 読みにくくなり、検索エンジンからも不自然な文章と判断されやすい
他サイトのコピペ記事 独自性がなく、医療広告ガイドライン上のリスクも高い
「順位保証」をうたう業者への安易な依頼 検索順位は検索エンジン側のアルゴリズムで決まるものであり、外部が保証できる性質のものではない

特に注意したいのが、「必ず1位にします」「〇位以内は確実」といった順位の約束をうたう業者です。こうした順位の約束はNGサインです。検索順位は日々変動するものであり、こうした約束自体が実態と合わないケースが少なくありません。契約前に、どのような根拠で成果を説明しているかを確認しておくと安心です。

まとめ|地道な情報整備の先に上位表示の可能性がある

クリニックSEO対策について、地域名×診療科のローカル検索への対応から、タイトル・見出しの付け方、診療案内ページの充実、症状解説コンテンツの注意点まで見てきました。

  • 検索の中心は「地域名×診療科・症状」。Googleビジネスプロフィールとの両輪で考える
  • タイトル・見出し・診療案内ページを、具体的な情報で丁寧に整える
  • 症状解説コンテンツは有効な一方、医療広告ガイドラインへの配慮が欠かせない
  • キーワード詰め込み・コピペ・順位保証をうたう業者には注意する

地道な情報整備を積み重ねることで、上位表示につながる可能性は高まりますが、何をどこから整えればよいか、自院だけで判断するのは難しいものです。

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作業療法士として20年以上、医療介護の現場を歩いた専門家が、貴施設のホームページを拝見し、改善ポイントを3つに絞ってお伝えします。契約義務はありません。

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佐伯 昭宏
作業療法士 / BIND THREE 代表

作業療法士として20年以上、病院・介護施設の現場に携わる。現場経験とWeb制作の両面から、医療・介護施設の「伝わるWeb」づくりを支援。採用代行・人材紹介ではなく、Web上の情報整理・改善に特化。

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